いろいろ多摩川の小屋についてリサーチしたいことがあって、
かつやさんを誘って河川敷のおじさんたちの小屋を訪ねた。
ちょっと場所が場所なので誘っても抵抗があるかな?と思ったけど、二つ返事でオッケーをもらう。さすが小屋暮らし、強い。
ちょうどお互い東京にいたので下北沢で待ち合わせ出発。
道中、最近の小屋暮らし事情、河川敷事情についていろいろ話す。
多摩川ってなかなか遠いんですね。
写真は多摩川にかかる橋。トラックがバンバン走って騒音がすごい。
しかし、河川敷に降りると完全に別次元。静寂な別世界に来たような感覚。
森というかジャングルのようになっていて、しかしよく見るとちゃんと道がある。
多摩川周辺エリアは人の入れ替わりが激しいそうで、いろんな人達がここを通って踏み固め、道ができたんだろうな。
屋根を撮るかつやさん。
簡易なものから、本格的なものまでいろんな小屋があります。
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なかでも一番立派だった小屋がこちら。
おじさんにお話を伺い、外観や室内、床下の写真を撮らせてもらう。
自分が一番調べたかったことは床下の基礎について。
多摩川は台風によって数年に一度氾濫し、河川敷の住民を襲って死者も出ることもあります。
そうでなくても大雨では増水の危険が常にあり、住民らの小屋は高床になっていると事前に調べていました。
どうやって高床にしているのか気になっていたのですが、こちらはなんと単管パイプで組まれています。
おじさんいわく「単管パイプは廃材でよく出るので入手しやすいし、錆びにくい、湿気にも強い」とのこと。
しかし、おじさんがとても気さくな人だったので細かい質問ばかりしてしまいましたが、当然ながらおじさんたちは小屋にそれほど執着があるわけでもないので、少し困らせてしまったかも。でもとても勉強になりました。
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以下、不思議なやりとり。
自分「いま新しく小屋建てようと思ってて、やっぱりアルミサッシがいいんすかねー?なかなか手に入らないんすよね」
おじさん「ああ、それならもう捨てるやつがあっから持っていくかい?」
自分「えー!いいんですか?」
おじさん「いいよいいよ!こんなんで良ければ」
なんとおじさんから窓を頂いてしまった。
しかも網戸付き。感謝、感謝。
おじさん「これ汚れてっから風呂場で洗っていけばいいよ!」
言われたほうに歩いていくと河川敷の公園の水道に到着。
たまたま落ちていたボロ雑巾で洗うと綺麗になった。
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狐につままれたたような不思議な体験をした一日。
別次元から頂いた窓をかついで、電車に乗る頃にようやく現実に戻る感覚。
なかなか有意義な一日でした。